過去の記事で、オランダ、アムステルダム音楽院の
Early Music Summer School(古楽のサマースクール)に参加したことを少し触れましたが、
どんなサマースクールだったかを書いてみたいと思います。

アムステルダム音楽院の古楽サマースクールってどんな感じ?
サマースクールは毎年8月最後の週の月~土曜日に開催されます。
募集楽器は、チェンバロ、声楽、バロックヴァイオリン、バロックチェロ、
バロックオーボエ、フラウト・トラヴェルソ(バロックフート)などなど、
たくさんの古楽器のレッスンが開講され、
ヨーロッパで活躍される先生方のレッスンを受けることができます。
古楽に関するレクチャーや講師演奏会なんかもあります。
参加者は?…過去にはお子さん連れのママも!
そして、参加者も世界中から!
ざっくり70人くらいでしょうか。
10代や20代の若い人が多いですが、年齢制限はないので、
いろんな世代の方が参加されています。
40代で、普段は音楽以外の仕事をしていて、
愛好家として古楽器をやっている人も参加されていました。
過去にはなんと、
ベビーカーで寝ている赤ちゃんを連れて参加しているママもいました!
結構おとなしく寝ている赤ちゃんだったので、
ママも気にせずレッスンを受けられたいたようです。
日本だと、「子供連れでママが学びに来る」って
まだびっくりされることの方が多いかもしれませんね。
ヨーロッパは、そういう「小さな子供連れ」に寛容なイメージがあります。
サマースクールのスケジュール
プログラムは、月〜金曜日が個人またはアンサンブルレッスン、
土曜日がアンサンブルの発表会です。
大体、月〜水くらいまで個人レッスン、
木〜金あたりでアンサンブルレッスンが多いです。
金曜日に、土曜日のアンサンブル発表会に出演できるかを決める
オーディションのようなものがあって、
発表会に出たいアンサンブルはオーディションを受けます。
そして、このサマースクールが行われる8月最後の1週間は、
オランダの街ユトレヒトで、ユトレヒト古楽祭が行われ、
有名な古楽器奏者のコンサートがたくさん開催されます。
なんと特によかったアンサンブル数組は、
このユトレヒト古楽祭の、フリンジコンサートに出演させてもらうことができます!
私は過去に3回サマースクールに参加しましたが、
2回目の時、ユトレヒト古楽祭で演奏することができました。
全然自分の実力とかではなく、
共演者が素晴らしすぎたので、そのおかげですが。
とてもいい思い出です。
アンサンブルはどうやって組むの?
サマースクールのアンサンブルの組み方ですが、
サマースクールが始まる数か月前から、サマースクールの事務局が
Google スプレッドシートを用意して共有してくれます。
やりたい曲がある人はそこに書いていくことになっています。
例えば、ハナコさん(フルートで参加)が
「ヘンデルのフルートソナタやりたい」と思ったら、
以下のような情報をGoogleスプレッドシートに書いていきます。
ヘンデルのフルートソナタ(記入者:ハナコ メールアドレス:fulute@abc.co.jp)
募集楽器:
フルート:ハナコ
ガンバ:
チェンバロ:
そしてこれを見たチェンバロ奏者さんが
「私もこの曲やりたい。まだチェンバロ奏者の枠が空いてるから、エントリーしよう!」
と、このGoogleスプレッドシートのチェンバロ欄に自分の名前を書いて、
ハナコさんに「あなたの挙げた曲に名前を書きました。よろしくね。」とメールします。
そんな感じで、アンサンブルメンバーが集まっていきます。
なので先生方がアンサンブルメンバーを決めるというわけではなく、
参加者が自分たちでメンバーを募り合います。
そのため、「せっかくやりたい曲を挙げたのに人が集まらない」なんてこともあります。
その場合は事前に知らされている参加者のメールアドレスで、
「チェロ奏者の皆さんへ。私はこの曲をやりたくて、チェロ奏者を探しています。」
というメールが届いたり、
サマースクールが始まってから、
「ねえ、あなたバロックヴァイオリン弾きなの?
私のやりたい曲でバロックヴァイオリンが足りないんだけど、
アンサンブルに参加してくれない?」
と声を掛け合ったりします。
シャイな日本人にとっては、知らない人(それも外国の人)に突然メールしたり、
アンサンブルに誘ったりということはハードルが高いかもしれませんが、
ヨーロッパ人は積極的に声をかけてくれます。
私はいつも、自ら曲を挙げることはせず、
誰かが挙げた曲でチェンバロを募集していて、その曲やってみたいなと思ったら
エントリーするようにしていました。
アンサンブルをやると、音楽の力のみならずコミュニケーション力も必要になってきますが、
いろんな楽器の人と音楽できるのはとても楽しいです。
以上が、アムステルダム音楽院の古楽サマースクールの紹介でした。
今日はここまでにしたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



コメント
[…] 前回の記事では、 […]
[…] 5.についてはこちらの記事を、 […]