前回のブログでは、
私流の、チェンバロ製作家の候補の見つけ方をお伝えしました。
製作家の候補を見つけたら、
そこから絞り込んでいきます。
今日は製作家を決めて、注文したところまでの流れをご紹介します。
条件や希望の確認
前回のブログで書いた通り、私がチェンバロを買う上での条件として
「過去に自分が弾いたことのある製作家から選ぶ」
というものがありました。
実はもう少し条件というか、希望がありまして、それは
- 様式はフランダース様式
- 外国人製作家のチェンバロであること
というものです。
チェンバロの様式を考える
様式は注文する際に決めねばならないので、
事前に考えておくのがいいと思います。
決め方は本当に好みというか、
自分がこのタイプが欲しいと思うものを選んでよいと思います。
「フランス音楽が好きだからフランス様式がいい」
「イタリアチェンバロの音色が好きだからイタリア様式がいい」
といった具合です。
私は二段チェンバロが欲しかったので、
フランス様式かフランダース様式で迷っていました。
(イタリア様式は基本的に一段鍵盤です)
フランス様式は、重厚かつ華やかさのある音色が大好きで、
やはりフランス音楽には1番合う楽器だと思っています。
一方で、初期のイタリア音楽やヴァージナル音楽を弾くにしては
ちょっとゴージャスすぎるようにも思っていました。
私はフランス音楽も大好き、
初期のイタリア音楽やヴァージナル音楽も大好き。
もちろんバッハも!
「どうしようかな~」と悩んだ末、
華も素朴さも程々に持ち合わせている(あくまでの私の感想です)
フランダース様式にしました。
ヨーロッパ製チェンバロへの憧れ
もう1つの条件、「外国人製作家のチェンバロ」を希望したのは、
単なる憧れからです。
私のチェンバロの先生は、ヨーロッパ人製作家によるチェンバロをお持ちで、
レッスンでもそのチェンバロを弾かせていただいてました。
なので、そのヨーロッパ製チェンバロは
私が1番よく弾いたチェンバロのひとつなのですが、
音色や弦をはじく感触がとても心地よいです。
これまで日本人製作家のチェンバロも弾いてきて、
もちろん素敵な楽器を作る製作家がいらっしゃるのですが、
私の場合、「ヨーロッパ製のチェンバロの方に、より惹かれる」ということが、
いろんなチェンバロを弾くうちにわかったことでした。
製作家のホームページにアクセス
チェンバロ製作家の候補が出てきたら、
製作家のホームページを調べます。
日本人製作家なら「製作家名 チェンバロ」
外国人製作家なら「製作家名 harpsichord 」
と調べれば大抵出てきます。
ホームページが見つかったら、
知りたい情報が書かれているか確認します。
例えば、
工房がある場所
(工房を訪ねたい人や、近くに住む製作家を選びたい人にとっては大切な観点)
金額
(予算内に収まる金額か)
楽器のサイズ
(広い部屋に置けるのであれば、気にしなくていいかもしれませんが。
ギリギリのスペースになりそうな場合は、楽器のサイズを知っておいた方がよさそう)
納期
(注文を受けてどれぐらいの期間で完成するのか。製作家によってまちまちです)
などです。
サイトからわからなかったことや聞きたいことは、
メールして確認します。
製作家に連絡する
ホームページだけでわからない情報を知るべく、
私は気になった製作家に連絡を取り始めました。
サイトに載っているメールアドレス宛に連絡します。
この時点で私が候補に選んでいた製作家は2人。
いずれもヨーロッパに住む製作家で、
第1希望、第2希望と決めていました。
送ったメールは簡単に書くとこんな感じです。
ヨーロッパ人は大抵英語がわかるので、英語で送りました。
こんにちは。
私は日本に住む〇〇と申します。
チェンバロの購入を考えていて、あなたのチェンバロに興味を持っています。
フランダース様式の製作にかかる金額と納期を教えてもらえないでしょうか。
2人とも数日以内に返事が来ました。
そのうちの1人は
「今フランダース様式のチェンバロは作ってないんだ。」
とのお返事が。
「そっかー、そういうこともあるのね」
と思いました。
他の様式のチェンバロを頼むという手もありますが、
こちらの製作家は第2希望の方だったので、
「わかりました。ありがとう。」
と伝えて、第1希望の製作家の返事を待ちます。
第1希望の製作家は、フランダース様式のチェンバロを作っていて、
予算や納期も想定内でした。
追加の質問で
「日本に送る時の送料の目安は?」
「あなたにチェンバロの製作を依頼したいと思ったら、
どういう手順になりますか?」
など色々確認しましたが、丁寧に答えてくださり、
「この人に頼もうかな」という気持ちが固まってきました。
じゃあ?
もう躊躇う理由はなくなった…!
ということで
「あなたのチェンバロを申し込みたいです。よろしくお願いします。」
と注文したのでした。
「ついに注文したーーーー!」
という気持ちでした。
約2年前のことです。
ここからまた長いこと待っているわけですが(^^;)
注文したのは、
スペインに住むオランダ人チェンバロ製作家、T氏です。
過去にオランダにレッスンを受けに行った時に弾く機会があり、
それ以来気になっていた製作家でした。
どんな内容を伝えてどういう契約で買ったのか、
またその後どういうやり取りをしながら製作を待っているのかも
ブログで書いていきたいと思います。
日本とヨーロッパの文化の違い(?)に悩んだり
長く待って、やきもきしたりしているので、
その辺もお伝えできればと思います。
今日はここまでです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



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