「会社員しながら短期音楽留学」のススメ 〜はるばるヨーロッパまで行く理由〜

会社員をしながら超短期音楽留学

海外旅行が大好きな私。

そしてチェンバロという、ピアノが誕生する前に弾かれていた

古い鍵盤楽器を演奏することが大好き。

チェンバロという、少しマニアックな鍵盤楽器を習い始めてからは、

チェンバロ×海外旅行 というテーマで旅するようになりました。

その例のひとつが、オランダのアムステルダム音楽院の

Early Music Summer Schoolへの参加です。

Early Music Summer Schoolとは?

Early Music Summer School…直訳すると「古楽のサマースクール」。

古楽(Early Music)の定義は、人によっても若干変わるかもしれませんが、

簡単に言えばその名の通り「古い時代の音楽」。

大体古典派より前、バッハが活躍したバロック時代や

その前の時代の音楽を指すことが多いです。

オランダのアムステルダム音楽院には、

この古楽を学ぶ学科があります。

アムステルダム音楽院で古楽器を教えている先生方を中心に

1週間、マスタークラス(公開式のレッスン)を受けたり、

参加者とアンサンブルをしたりするプログラムが、

このEarly Music Summer School(古楽のサマースクール)です。

会社員なのに、はるばるヨーロッパまで勉強しに行く理由

私は3年続けて、そのサマースクールに参加しました。

ありがたいことに、会社が

「年に1回は、1週間の休みを取得しましょう」という方針を持っていたため、

1週間休みをとって、ヨーロッパまで行くことができました。

そのことを知人に話すと、

「飛行機代や宿泊代考えると、かなり高いレッスン代じゃない?」

「日本にだっていい先生たくさんいるんでしょ?それでもわざわざ海外に行くの

と言われたことがあります。

確かに外国にレッスンを受けに行くとなると、

飛行機代だけでも結構な金額がかかりますし、

レッスンが目的にしては、費用が高くなりがち。

また、日本に素晴らしい先生がたくさんいらっしゃるのもその通り。

しかも私はプロではなく、普段は普通の会社員。

それなのに何で私は、毎年それなりのお金と休みを使って海外に行って、

レッスンを受けていたんだろうと、自分なりに考えてみたので、

その理由を5つ紹介したいと思います。

本場の有名な先生方のレッスンが受けられる

1番の理由はこれだと思います。

憧れの演奏家や、ヨーロッパで教鞭をとられる先生方の

レッスンを受けられるというのは特別な機会です。

「もちろんいい演奏家=いいレッスンをしてくださる」とは限らないし、相性もありますが、

日本人の先生にはない視点のアドバイスも多いですし、

ヨーロッパ人の音楽の感性を垣間見ることができる貴重ではないかと思います。

先生が、ちょこっと見本で弾いてみてくださるだけでも、

演奏会を聴くような感覚で、うっとり聴く聴講生もいます。

海外に行くことが好き

これは私の個人的な理由ですが。

大好きな音楽と大好きな旅行を組み合わせて過ごす時間は、たまらなく楽しいです。

サマースクール中は、朝から夕方までレッスン。

空き時間は個人練習をしたり、他の生徒のレッスンを聴講したりします。

旅行とはいえ、学校が空いて閉まるまでの

9:00~21:00まで、ストイックに音楽に向き合っていて、

正直、観光らしいことはあまりしていません(^^;)

それでも、

日本と違う空気を吸ったり、

毎朝美しい建物を眺めながら歩いたり、

外国らしい食べ物を食べたり、

それだけでも私は気分が上がってしまいます。

海外の空気を感じられるから

私たちが親しむ多くのクラシック音楽はヨーロッパで生まれましたが、

そのヨーロッパの空気・雰囲気を感じることは、

クラシック音楽をやる上で、いいインスピレーションを

もらえるのではないかと思います。

例えばヨーロッパの街には、あちこちに教会があります。

ふらっと教会に入ると、どこも天井が高く、とても響きがいい。

今でこそ、生の音楽を聴くのはコンサートホールが多いけれど、

昔はこういう空間で音楽が奏でられてたんだなぁ

と思いを馳せます。

私は旅行中の朝、教会の鐘の音で目覚めることがあります。

鐘の色んな音が混ざりあって心地よく、

日本では聴かないけれどヨーロッパではよく聴かれる環境音なんだろうなと思います。

「ヨーロッパってこういう所なんだよ」って人から聞くより、

やっぱり自分で体験した時に、色々感じるものがあると思います。

同じ楽器や分野の音楽を愛する仲間に会える

ヨーロッパのマスタークラスを受けると

アマチュアからプロまでの参加者が、世界中から集まってきます。

私の場合はチェンバロという、ややマイナーな楽器ですが、

そのマイナーな楽器を愛するたくさんの人と、会うことができます。

他の参加者のレッスンを聴くことも多いですが、

人の演奏を聴くと「この人の演奏好きだな」とか

「この人が弾いてる曲、知らない曲だな。でもいい曲だし、私も弾いてみたいな」

など感じることがたくさんあります。

「この人の演奏はあんまり好きじゃないな」と思ったとしても、

「何で好きじゃないと思うんだろう」と考えることで

自分の演奏にも活かせるのではないかと思っています。

旅行を楽しめるだけでなく、

旅先で同じことに関心を持つ仲間とたくさん出会えるのは、楽しみの一つです。

私は、3年前にサマースクールで出会った外国人のチェンバロ奏者と、

今でもSNSで連絡をたまにとっています。

毎年、「今年はサマースクール行くの?」って連絡を取り合うのが

習慣になっています。

1週間行くと、数ヶ月分うまくなった気がする(当社比)

ほんとに当社比で、気のせいかもしれませんが(^^;)

1週間、ヨーロッパでレッスンやら練習やらで音楽漬けになっていると、

とてもうまくなった気がするのです。

まぁ「気がする」だけですけど…。

でも先生も「1週間行くだけで全然ちがうよ~」

っておっしゃるので、きっと成長はできてるんだと思います。

以上が私がヨーロッパまでレッスンを受けに行く理由です。

確かに高い出費ではありますが、

とても内容の濃い1週間を過ごして「チェンバロ×海外旅行」を楽しんでいるので、

「高いなぁ」とはあまり思わず、毎年このイベントを楽しみにしています。

去年はコロナのため開催されませんでした。

今後もしばらく海外に行くことが難しそうですが、

気軽に海外に行ける世の中に戻ってほしいなと思います。

今日はここまでにします。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

コメント

  1. […] 前回のブログでは、高い出費でありながらも、 […]

  2. […] 過去の記事で、オランダ、アムステルダム音楽院の […]

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